政権を追い詰めるのは中国問題より"ヤバすぎる身内"? 高市首相を悩ませる「3人の問題閣僚たち」の深刻度

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参院自民党の磯﨑仁彦国対委員長と参院立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長は11月25日、佐藤官房副長官が今国会の期間中、参議院運営委員会などへの出席を見合わせることを確認した。磯﨑氏は年明けの通常国会での正常化に期待しているが、少数与党である自民党はこれまで以上に野党の意思を無視できなくなっている。

佐藤啓官房副長官
議院運営委員会への出席が認められず、宙ぶらりんな状況が続く佐藤啓官房副長官(写真:時事)

高市首相は「いったん任命した人事を容易には白紙撤回しない」と佐藤氏を更迭しない方針だが、いまだ参院内閣委員会であいさつすることも見送られている佐藤氏は、宙ぶらりんの状況。さしずめ、高市政権の「オジャマ虫」といったポジションか。

北方担当相なのに北方領土で“大失言”

もっとも「オジャマ虫」ならまだかわいげがあるが、反省のない「失言王」には高市首相は手を焼いているのではないか。

今年の自民党総裁選挙の高市氏の出馬会見で司会役を務めた黄川田仁志衆院議員は、記者を「顔の濃い方」と指名してひんしゅくを買った。高市首相も「なんてことを言うの」と苦笑しつつたしなめたが、黄川田氏はさらに「顔の白い、濃くない方」と次の記者を指名。場の空気が読めないことを露呈させた。

黄川田仁志
就任前から失言が続く黄川田仁志特命担当大臣(写真:時事)

にもかかわらず、高市首相は黄川田氏を沖縄及び北方対策を含む12の分野を担当する特命担当大臣に任命した。そして大臣就任19日目に、再度「舌禍問題」が発生した。

根室市の納沙布岬で歯舞群島を視察した際、記者に感想を尋ねられた黄川田氏は「一番やっぱり外国に近いところですから、それを目で感じるというのは大切だと思う」と感想を述べた。これが「北方領土を外国扱いしているのではないか」と批判を浴びたのだ。

黄川田氏は木原稔官房長官から注意を受け、鈴木直道北海道知事にも謝罪したが、それだけで済む問題なのか。さらに強い「再発防止策」が必要ではないのだろうか。基本理念の1つに「領土・領海・領空・資源を守り抜ける国防体制の構築」を掲げる高市首相にとって、領土に関する問題は“ケアレスミス”として見逃せるものではないはずだ。

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