特定小型原付のうち、時速6kmを超える速度を出すことができず、そのときに最高速度表示灯を点滅させることができるものは、特例特定小型原付(名称が紛らわしいが)として、自転車の通行が可能な歩道の通行ができる。
一部の特定小型原付は、スイッチ切り替えによりこの特例(歩道モード)を可能としており、MUにも切り替えスイッチがついている。ただし、電源を入れたときは歩道モードになることが特徴だ。ちなみに歩道モードと車道モードの切り替えは、停止しないとできない。
これは法律で定められたものだが、実際は一度止まって切り替えをするのは面倒であり、東京都内で走行するシェアリングの電動キックボードは、ほとんどが歩道モードに切り替えないで歩道を通行しているのが実情だ。
個人的には、そこまでして歩道を走らせる必要はないと考えており、自転車についても海外がそうであるように、歩道の通行は原則禁止すべきだと思っている。しかし、そのためには安全快適な自転車通行空間の整備が必須である。
パナソニックは、こうした道路環境を知ったうえでMUを送り出したはずであり、電動アシスト自転車のトップメーカーとして、走行環境向上を政府や自治体に働きかけていってほしいと思う。
パナソニックだからこその安心感
安全性については、「販売ネットワークを持つ強みを生かす」とのことで、ナンバー取得や自賠責保険への加入を販売店に指導していくとのこと。さらにフレーム疲労やブレーキ性能、塩水噴霧など、保安基準にはない独自の規定をパスしている。
50ccがなくなり、車両の大型化が懸念される一般原付き取り扱いバイク店からの引き合いもあるとのこと。一方でシェアリングサービスへの供給については、「今後、提案していきたい」と話していた。
試乗は海沿いの平坦な舗装路面で行われた。見た目は自転車に近いが、ペダルの代わりにモーターサイクルのようなステップがあり、前後に緑色に点灯する最高速度表示灯が追加されていることが目につく。



















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