「お辞儀する日本」対「ポケットに手の中国」外交会談で印象づけられた"主従の構図"に学ぶべきこと
中国側が、報道されることをどこまで意識して、このような表情・動作をとったのかはわかりません。しかし、映像を見る側としては、「屈する日本」「余裕の中国」という日中の対照性を感じざるを得ません。
中国側に明確な意図があったかどうかにかかわらず、結果として日中の主従関係を印象づけることに成功しており、非言語の使い方という点で一手も二手も上手であったと言えます。
実際はどうあれ、印象操作で日本は敗れた
心理状態がどうであれ、戦略的な理由もなく相手に弱さを見せるのは得策ではありません。日本側は、非言語的な振る舞いが相手にどう見えるのか、第三者の目にはどのような印象として残るのかについて、十分な研究も訓練も行っていないように見えます。
本来であれば、自身のポジティブな側面を強く印象づけるパフォーマンスと、ネガティブな要素を目立たせないパフォーマンスを、国家として意識的に鍛え、場面ごとに設計していく必要があります。
非言語は「つい表に出てしまうもの」ではなく、「戦略的に用いるべき資源」であるという発想への転換が、今の日本外交にとって急務だと私は考えます。
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