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【価格は4000万円スタートでも予約完売】誕生100周年を迎えたロールス・ロイス最高峰モデル「ファントム」に見る究極のブランドビジネス論

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本国から来日したロールス・ロイスのPaul J. Ferriss氏。2016年に、ロールス・ロイス・モーター・カーズに入社。当時のウッドショップに勤務し、インテリアで使うウッドの仕上げを担当。ウッドショップは、テクニカルファイバーなど、ウッドにとどまらない技術が入ってきたため、現在はインテリアサーフェスセンターと名称変更(写真:三木 宏章)

フェリス氏の専門はマーケトリー。

「薄くスライスした様々な木材や、鼈甲、象牙、金属、貝殻などの素材を組み合わせて模様や絵を作り出し、家具などの表面に貼り付ける象嵌細工の一種」

上記がグーグルのAIによるマーケトリーの解説で、まさにそのとおりの仕事内容とフェリス氏は肯んじる。

「なぜ、ザ・プライベート・コレクションを買うのか。私たちは、ケアへの評価だと思っています。多くの専門職人が心血注いで自分が注文したクルマを仕上げてくれている。それを想像したり、実際にグッドウッドの工場で見学したりすれば、嬉しく思うはずですよね」

職人がつくるロールス・ロイスの世界

フェリス氏が説明するために用意されたテーブル(写真:ロールス・ロイス・モーター・カーズ)

ファントム・センテナリーの発表会場では、特別にフェリス氏用のテーブルが用意され、薄い木材から金箔まで、同車の内装に使われた素材が並べられていた。

フェリス氏が見せてくれたのは、浜辺からヨットを眺めた景色を再現した、ダッシュボード用のパネルだ。

フェリス氏による実際に木片を埋め込みながら仕上げていく様子(写真:三木 宏章)

マストはまるで釣り糸のテグスのような細さの木片。それを埋め込んでいる。また一部には、1枚の木を薄くそいで開いて左右対称の木目を作り、空と空を映す水面の表現に使っている。

ロールス・ロイスは伝統的に、ダッシュボードの真ん中から、左右対称の木目を貼る技術を採用している。ブックマッチ(本を開いたようにして釣り合わせる)と呼ばれる手法だ。

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【技術だけではない、クルマにオーナーの物語を込める】

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