【価格は4000万円スタートでも予約完売】誕生100周年を迎えたロールス・ロイス最高峰モデル「ファントム」に見る究極のブランドビジネス論
近年ではスピリット・オブ・エクスタシーの120周年を記念して内外装を仕立てた「ファントム・シンティラ」(24年)、金環皆既日食に触発された「ブラックバッジ・ゴースト・エクリプシス(Ékleipsis)」(23年)などがザ・プライベート・コレクションとして超少数限定生産されて話題を呼んだ。
ほかの自動車ブランドから見れば、発表の時点ですべて売約済みとなる、ロールス・ロイスのこのビジネスは羨ましいに違いない。
今回のファントム・センテナリーも例外でない。9月に英国グッドウッドでのメディア向け発表の時点で、25台の生産ぶんは「ずっと前から売約済み」(本社広報担当者)との説明だったので、驚くばかりだ。
価格について公表されていないが、海外の報道を見ると、高級マンションが何室か買えそうだ。ただ、ロールス・ロイス広報担当は、あくまで金額については臆測にすぎませんと微笑むだけ。
なぜロールス・ロイスは成功を収めたのか
このビジネスが成功している理由は、どこにあるのだろう。
ファントム・センテナリーが東京・麻布台で発表されたタイミングにあわせて、本社から何人も関係者が来日。その機会に、ザ・プライベート・コレクションの要諦を尋ねてみた。
「ザ・プライベート・コレクションのニーズは年々増加しています。実際、グッドウッドにある本社工場では、2030年の完成を目指してワークスペースの拡大に着手しているぐらいです」
そう語るのは、英国人のポール・フェリス氏。ロールス・ロイス・モーター・カーズのインテリアサーフェスセンターに籍を置き、イノベーション・スペシャリストの肩書を持つ人だ。



















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