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「別に日本のお笑いしんどくないよ?」「やっぱり松本人志は面白い」と賛否両論…好スタートの『DOWNTOWN+』拭い切れない《3つの懸念》

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  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
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実は、筆者はダウンタウンのファンではない。それでいて「DOWNTOWN+」に契約したのは、松本さんの復帰の瞬間を見たいということと、どのようなコンテンツが配信されるか興味があったからという2点からだ。今後、見るべきコンテンツがなければ、解約しようと考えている。同様の考えを持っている加入者も多いのではないだろうか?

現在は「特需」の状態にあると言えるかもしれない。もちろん、充実したコンテンツが配信され続け、ファンが増えていけば、契約者も定着するだろうし、さらなる会員数の増加も期待できる。ただ、それを実現するには、さらなる投資が必要になってくる。

トークのキレも外見も、1年10カ月の月日を感じさせないと話題に(画像:「DOWNTOWN+」公式Xより)

不祥事を起こした芸人の受け皿になる?

2点目の芸人のリスクだが、松本さんのリスクは意外に高くないと筆者は見ている。『週刊文春』に対して提起した訴訟は、松本さん側から取り下げたが、それ以降、文春に限らず、松本さんの不祥事に対する新たな報道はされていない。

松本さんが主張するように、性加害が「事実無根」とまでは言えないかもしれないが、文春の報道がすべて正しかったとも言いがたい。訴訟の取り下げにあたり、松本さん側は「強制性の有無を直接に示す物的証拠はないこと等を含めて確認いたしました」と表明している。

持って回った言い方だが、「文春の報道が正しかった」とする決定的な証拠は欠けているのではないだろうか。

一方で、被害を訴えている女性の1人は、朝日新聞の取材で(週刊文春の報道について)「記事の内容は間違っておらず、事実だ」と主張している。

この件は不明確なままとなっており、メディアはこれ以上突っ込んだ報道ができないのではないかと思われる。

とはいえ、吉本興業は非上場企業ながらも、多くの企業と取引している社会的な存在である。企業がコンプライアンスを遵守することはもちろん、問題を起こした所属芸人に対する処遇も厳しく問われることになる。

次ページが続きます:
【最後の懸念点は…】

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