「別に日本のお笑いしんどくないよ?」「やっぱり松本人志は面白い」と賛否両論…好スタートの『DOWNTOWN+』拭い切れない《3つの懸念》
初回番組を視聴して、「DOWNTOWN+」には主に以下の3つの可能性があるように感じられた。
2. 芸人へ活動の場の提供
3. 新たな「笑い」の実験
同チャンネルでは生配信のコンテンツ以外に、ダウンタウンの過去コンテンツや多くの芸人が登場する企画が配信されている。オリジナル番組のクオリティは地上波放送のレベルで、かなり気合いが入っているように見えた。
吉本興業側としては、松本人志さんの復帰の場を用意するということ以上に、自社で独自の配信プラットフォームを作り、ビジネスとして回していこうという算段があるに違いない。
吉本興業の強みとして、劇場を保有しており、所属芸人に活動の場が与えられる点が多いと言われている。リアルな劇場に加えて、ヴァーチャルな活動の場を作るメリットは大きい。
コンテンツ配信サービスに限らず、顧客に商品やサービスを直接届けるチャネル(経路)を企業が保有しておくことは、取引先との交渉条件を優位にするというメリットがある。独自の活動の場があれば、取引先に頭を下げてお願いする必要もないし、価格交渉にも強気で臨むことができる。
可能性は無限大(?)の独自プラットフォーム
2点目だが、松本さん自身が番組内で「たくさんの芸人仲間とか、後輩を巻き込んだりとかしました。テレビスタッフにもすごく迷惑をかけたと思うし、これ以上迷惑をかけられない。だからこそ、この場を作った。そんな人もいっぱい出られるようなプラットフォームができたと思っている」と語っている。
コンプライアンスが厳しくなった今、特に地上波放送はちょっとした不祥事で干されてしまう状況になっている。本サービスは、松本さん自身のみならず、干された芸能人の活動の場としての役割が期待できる。


















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