「感情的な配偶者」はあなたの寿命を縮める 予想のつかない関係は刺激的というより危険

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バーミンガムらの研究は、アメリカのソルトレークシティーに住む94組の異性同士の夫婦を対象に行われた。夫婦はひとりずつ別々に、結婚生活における互いの関わり合いについて質問された。対象となった夫婦の結婚年数は平均で5.4年だが、短い夫婦では1年、長い夫婦では41年だった。15%が結婚後10年以上経過していた。どの夫婦も2人とも働いており、子どもを含め夫婦以外に同居している人はいなかった。これについてバーミンガムは「夫婦以外の誰かとの同居により生じる影響ではなく、夫婦の間での出来事の影響を見たかった」と述べた。

研究者らは、夫婦のうちどちらかが助言や理解を必要としている時、温かいサポートをどのくらい与えたか、また与えられたかを尋ねた。また、毎日の生活の中で、あるいは何かに喜びを感じている時に、夫婦間に否定的な感情がどの程度あるかも尋ねた。

その回答に基づいて研究者らが分析したところ、23%の夫婦が否定的な感情の少ない、温かい関係の結婚生活だと判断された。残りの77%の夫婦の回答は温かさと否定的な感情が入り混じり、互いに対する感情が肯定的か否定的かという点で、両方を併せ持つ両面的な夫婦関係だということが示された。

両面的な夫婦は血圧が高め

次に、夫婦のそれぞれが、朝から就寝まで1時間に2回ずつ血圧を測定した。そして、測定時に何をしていたかを測定後に記入した。食事をしていた、仕事をしていた、休息中、配偶者とやり取りをしていたなどである。加えて、その時の全般的な気分と、配偶者に対する感情も記入した。正確を期すために、これらの記入は測定後5分以内に行わなければならないとされた。それができなかった場合には、データは分析対象には含められなかった。

この血圧測定を分析した結果、両面的な感情を持つ夫婦の場合、収縮期血圧(最高血圧)が一貫して高めだったことがわかった。既婚者は「心臓血管の健康状態がよりよい」という認識が一般にはあるが、この研究では、両面的な感情を持つ夫婦の場合は確かにそうとは言えないことが示された。

もちろん、この研究には限定的な部分もある。夫婦はみな異性のカップルで、ほとんどが白人、しかも同じ町に住んでいる。また、研究で見られた血圧の高さが、やがて健康面にマイナスの影響を与えていくのかという部分も不透明だ。

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