「日本に、こんな美しい心あります。なぜ西洋の真似をしますか?」 朝ドラ「ばけばけ」日本の急速な欧化政策にハーンが嘆いた訳
文明開化に苦労したのは士族だけではなかった
NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」で、ついにトミー・バストウ演じる英語教師ヘブンが来日した。ヘブンはのちに「小泉八雲」として名を馳せるラフカディオ・ハーンをモデルにしている。小泉セツをモデルにした主人公のトキ(髙石あかり)と、どんなふうに親交を深めていくのか。気になるところだ。
小泉セツが残した『思ひ出の記』を読めば、ハーンがいかに日本の伝統文化を愛したかがよく伝わってくる。ドラマでのヘブンも、まさにそんなハーンの実像とぴったりの振る舞いを見せた。
船で松江に到着するや否や、初めての日本に興味津々なヘブン。英語が堪能で通訳を務める錦織(吉沢亮)の話を聞かずに、三味線の音にひかれて遊郭街へ行ったかと思えば、トキの祖父・勘右衛門(小日向文世)から木刀で斬られそうになるなど、てんやわんやだ。
自由奔放なハーンに振り回されて、江藤知事から叱責を受けると、錦織は「あの、ペアみたいになってますけど我々、私も皆さんと同じで今日初対面ですから」と虚無の表情で、言い返している。


















無料会員登録はこちら
ログインはこちら