「サウジアラビア」に行ったら"イメージ真逆"の最先端都市と絶景が広がっていた 2030年の万博・2034年のFIFAワールドカップ開催地
筆者が訪問した中でもっとも心を奪われたのは中部の観光地アルウラである。石油立国から観光立国へ舵を切りつつあるこの国のショーウインドーといってもよく、現在次々と岩山に包まれるように高級リゾートホテルが建てられている。
そのうちの一つに泊まったが、窓を開ければ岩壁が迫ってくるような立地に圧倒された。この岩山群を見下ろすバルーンによる遊覧飛行も実施されている。そして観光の中心となるのが世界遺産「マダイン・サーレハ」。
隣国ヨルダンの世界遺産「ペトラ」と同じナバテア人が建設した岩窟や墓地が広い範囲に展開されていて、遺跡を結ぶシャトルバスで見学できるようになっている。そのスケール感にはとにかく圧倒された。アルウラの旧市街も美しく修復され、しゃれた雑貨店などが並んでおり、政府の観光振興への意気込みが伝わってくる。
海のイメージは薄いが…
一般にサウジアラビアに海のイメージは薄いが、実はペルシャ湾と紅海の2つの海に面している。紅海は世界有数のダイビングスポットとして知られており、ダイバーにとっては憧れの海でもある。その探勝基地の一つ、ジェッダは交易都市としての歴史に加えて、イスラム教の最大の巡礼地、メッカとメディナへの空路・海路の玄関口でもある。
メッカへの巡礼をハッジ(大巡礼)というが、ジェッダ国際空港にはなんとハッジ専用のターミナルまである。旧市街はカラフルな木製の窓枠が飛び出す独特の住宅が連なり世界遺産にもなっている。


















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