ライバルは牛丼? マクドナルドが値下げするワケ
“定番コンビ”が250円。日本マクドナルドは5月7日から新たなキャンペーンを開始した。
目玉の「250円ポテトコンビ」では、ハンバーガーもしくはチキンクリスプなどとマックフライポテトSサイズを単品同士の組み合わせから最大で60円値下げ。また、ハンバーガー類とポテト、ドリンクを組み合わせたセットを従来より割安な500円で、平日に限定し販売する。
今回、新たなセット開始に際してマックは「牛丼価格を意識した」(原田泳幸社長)という。今期も上場以来で最高益更新が見込まれるなど、外食不況の中でも向かうところ敵なしのマックによる値下げに業界内では「なぜ」の声も上がる。
理由の1つと見られるのが、「過去にヒット商品が出すぎたこともあって、前年の売り上げを達成するのが難しくなっている」(いちよし経済研究所の鮫島誠一郎アナリスト)というものだ。長引くデフレでマックより安い外食店も続々登場している。
こうした中、これまで手薄だった200円台のセットを強化することで、「昼食を安くすませたい利用者の取り込みを狙うのでは」(鮫島アナリスト)。王者の値下げでジャンルを超えた顧客争奪戦が激化しそうだ。
日本マクドナルドホールディングスの業績予想、会社概要はこちら
[+画面クリックで詳細チャートを表示]
(松浦 大 撮影:尾形文繁 =週刊東洋経済2012年5月12日号)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら