社長を「社員投票」で選出すると何が起きるか 究極のボトムアップで元気経営を実現

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その徹底ぶりは、トイレにも及びます。男女兼用なのです。確かに自宅のトイレは、家族の誰もが入るので、男女の区別など意識もしていませんでした。それなら、全員家族の会社のトイレも、男女兼用は当たり前、ということになります。

こうした徹底した家族経営と社員が仕切るボトムアップ・パワーで、黒字経営を続けています。この会社の取扱商品は、石材製品全般です。

「お墓参り」の本を作成

子供たちにお墓参りを理解してもらうために作った絵本『ゆらちゃんのおはかまいり』

小さなものは携帯ストラップから大きなものは巨大な石像まで多種多様です。そして、家の塀石、歩道、階段など、毎日の生活で必ず目に触れているものも数多くあります。あまり意識しませんが、日常生活をしっかりと支えてくれているのです。

でも石材といってまず思い浮かぶのは、やはり墓石でしょうか。これも、こちらの会社の大切な商品ですが、少子高齢化や家族構成の変化から、お墓のあり方も変化してきていると言われます。ただ、お祀りの形は変わっても、ご先祖様への供養の気持ちは変えたくありません。

会社として、お墓参りを大切な家族行事ととらえ、その意味を伝えたいと「お墓参り」の本を作りました。小さな子供たちに理解してもらいたいと、すべてひらがな、マンガ入りの絵本にしました。『ゆらちゃんのおはかまいり』というタイトルです。小さな女の子のゆらちゃんとその家族が、おじいちゃんとおばあちゃんのお墓参りに行く様子が描かれています。そういえば、昔家族でお墓参りに行って、心が洗われたような気持になったことを思い出しました。

なおこの「ゆらちゃん」は、現在の社長・若狭さんのお嬢さんの名前だそうです。これもまた、家族経営のほほ笑ましい現れだと思いました。

竹原 信夫 日本一明るい経済新聞 編集長

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たけはら のぶお / Nobuo Takehara

有限会社産業情報化新聞社代表取締役(日本一明るい経済新聞編集長)。1971年3月、関西大学社会学部マスコミ学科卒、同年4月にフジサンケイグループの日本工業新聞社に入社。その後、大阪で中小企業担当、浜松支局記者などを経て、大阪で繊維、鉄鋼、化学、財界、金融などを担当。1990年4月大阪経済部次長(デスク)、1997年2月から2000年10月末まで大阪経済部長。2001年1月に独立、産業情報化新聞社代表に。年間約500人の中小企業経営者に取材、月刊紙・日本一明るい経済新聞を発行している。
 

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