その徹底ぶりは、トイレにも及びます。男女兼用なのです。確かに自宅のトイレは、家族の誰もが入るので、男女の区別など意識もしていませんでした。それなら、全員家族の会社のトイレも、男女兼用は当たり前、ということになります。
こうした徹底した家族経営と社員が仕切るボトムアップ・パワーで、黒字経営を続けています。この会社の取扱商品は、石材製品全般です。
「お墓参り」の本を作成
小さなものは携帯ストラップから大きなものは巨大な石像まで多種多様です。そして、家の塀石、歩道、階段など、毎日の生活で必ず目に触れているものも数多くあります。あまり意識しませんが、日常生活をしっかりと支えてくれているのです。
でも石材といってまず思い浮かぶのは、やはり墓石でしょうか。これも、こちらの会社の大切な商品ですが、少子高齢化や家族構成の変化から、お墓のあり方も変化してきていると言われます。ただ、お祀りの形は変わっても、ご先祖様への供養の気持ちは変えたくありません。
会社として、お墓参りを大切な家族行事ととらえ、その意味を伝えたいと「お墓参り」の本を作りました。小さな子供たちに理解してもらいたいと、すべてひらがな、マンガ入りの絵本にしました。『ゆらちゃんのおはかまいり』というタイトルです。小さな女の子のゆらちゃんとその家族が、おじいちゃんとおばあちゃんのお墓参りに行く様子が描かれています。そういえば、昔家族でお墓参りに行って、心が洗われたような気持になったことを思い出しました。
なおこの「ゆらちゃん」は、現在の社長・若狭さんのお嬢さんの名前だそうです。これもまた、家族経営のほほ笑ましい現れだと思いました。
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