10年で大変貌「官能都市ランキング」から考える「都市の魅力の作り方」《文京区、武蔵野市、金沢市は低迷。千代田区、中央区、豊島区が飛躍》

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前回と今回の比較
2025年版「センシュアス・シティ ランキング」総合順位の上位30(画像:『Sensuous City[官能都市] 2025』を参照し編集部作成)

「集計が出た瞬間、なんじゃこれはと衝撃を受けました」と島原さん。前回とは調査設計、自治体区分等が変わっているため、単純な自治体順位の比較はできない。だが、個別の自治体のランクがどうのという以上に全体がまったく違う方向を指していたのである。

「都心の逆襲」順位を上げた年の共通点は?

「10年前に評価されたのはヒューマンスケールの、ジブリ的なものが残っていた、守ってきた都市でしたが、今回は新たに作ってきたもの、作られたもののある都市が評価された。それが多くの開発が行われている大都市の都心部。都心の逆襲といえるでしょう」(島原さん)

といっても開発のすべてが評価されたわけではない。

前述の武蔵小山駅や戸越公園駅、大井町駅、高輪ゲートウェイ駅周辺などで大型の開発が相次ぐ品川区は以前より大きくランクを落としており、数棟のタワーマンションが建設予定の京成立石を擁する葛飾区、小岩駅周辺で複数の開発が進む江戸川区も同様。

まだ完成していないこともあるが、同じ開発でも評価されるもの、されないものがあるらしいのである。

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