「GDP日本超え目前」久々に歩いたインドが別物だった…高速道路、地下鉄など交通インフラが飛躍的に進化
一方、この10月8日にはインドで最大級となる新国際空港がムンバイで開港している。新国際空港の開設に合わせて、ムンバイを南北に縦断する地下鉄「ムンバイメトロ3号線」も全線開通している。新国際空港は年間2000万人の利用客を見込んでいるが、今後、4つのターミナルを整備し、滑走路も2本に拡大。年間9000万人の利用客を目指す大型空港になる。全線開通した地下鉄ムンバイメトロ3号線は総延長34km、街の南北を27駅で結ぶことになっている。
ムンバイ以外でも、都市部では地下鉄の整備が至るところで進んでいる。ニューデリーや観光都市のジャイプールやアグラでも急ピッチで工事が進められており、メトロが市民の主要な移動手段になりつつある。

インドといえば、けたたましい警笛を鳴らして走るオートリキシャが有名だが、現在ではUberで呼ぶこともでき、街には電動リキシャも多数走っている。Uberタクシーも数多く目撃される。面倒な料金交渉が必要なタクシーやリキシャは現在でも健在だが、スマホひとつで呼べる時代になっている。IT立国ともいわれるインドでは、街の至るところでWi-Fiの電波が拾えて、時代の移り変わりを感じる。
時価総額が100億ドルを超える企業が120社
与党・インド人民党(BJP)を率いるナレンドラ・モディ首相の人気も堅調だ。過去2期、10年にわたってインドを率いてきた。これまでの政治家と違って汚職とはかけ離れた人物として高い支持率を維持している。
2024年6月に行われた選挙でBJPは過半数を取れなかったものの、最近のインドの急成長はモディ首相の功績といっていいだろう。500ルピー以上の紙幣を廃止する政策を、発表と同時に実施して、地下経済に眠る資金の一掃やマネーロンダリング、偽造紙幣の撲滅を断行した。これまでの政治家とは明らかに一線を画した革新的な政治を実現させてきたといっていいだろう。
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