着物姿の長澤まさみ「人の"いい部分"を少しずつ取り入れてきた」、キセルで絵をダメにする演技で感じた儚さと執念とは?

青緑の着物に繊細な小花をあしらい、凛とした佇まいで立つ。
言葉よりも先に、静かに場の空気を変えてしまうような存在感――。
長澤まさみ。映画デビューから25年、第一線を走り続けてきた女優が今、新たな挑戦として時代劇『おーい、応為』に臨む。
この日は着物姿でインタビューに応じてくれた。
瑞々しさの奥に、確かに積み重ねられた時間の重みをまといながら――
彼女はいま、どんな未来を見据えているのだろうか。
「なるようにしかならない」─25年を経ても変わらぬ“好き”と新しい挑戦
――デビューから四半世紀。長きにわたり第一線で輝き続けられた理由を、ご自身ではどう言葉にされますか?
やっぱり、現場が好きなんです。お芝居が気づけば生活の一部になっていて、意識して続けたというより、“ここにいたい”という気持ちが自然と今までつなげてくれた感覚です。
芝居には正解がなく、共演者や監督、スタッフとの関係性で毎回変わっていく。だからこそ、現場に立つたびに新鮮さがあって、“やっぱり好きだな”と実感するんです。その感覚が、私をずっと動かし続けているんだと思います。
――ご自身を更新するために心がけていることは?

人の“いいな”と思うところは、すぐに真似したくなるんです。穏やかな人を見ると、自分もそうありたいなと感じる。私は緊張しやすいので、それを相手に伝えてしまうこともある。だからこそ、もっとオープンマインドでいたい。そのために、人の“いい部分”を少しずつ取り入れてきた気がします。
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