「"トレパク"特定班が凄すぎる」「次から次へと発覚」 江口寿史氏の"パクり"問題、ネタ元女性と和解も「取り下げラッシュ」が起きるワケ
佐野氏がデザインしたエンブレムが、ベルギーのリエージュ劇場のロゴと似ていることがインターネットで指摘された。その後、同劇場のロゴをデザインした、オリビエ・ドビ氏とリエージュ劇場が、国際オリンピック委員会(IOC)を相手取り、エンブレムの使用差し止めを求めて提訴した。
最終的には、佐野氏から取り下げの希望を受け、東京五輪・パラリンピック組織委員会はエンブレムの使用中止を決定した。
リエージュ劇場のロゴは商標登録を行っておらず、商標権の侵害には当たらないと考えられていた。また、両者はそこまで類似しておらず、著作権侵害にも当たらない可能性が高かった。
しかしエンブレムが取り下げられたのは、違法行為を行ったからではなく、日本国民から支持が得られなかったからだ。
今回の江口氏の問題と同様に、東京五輪エンブレムの盗作疑惑が浮上した際に、佐野氏の過去作品に関して多数の“パクり”疑惑が取り沙汰された。
指摘の多くは、根拠に乏しいものだったが、サントリーのノンアルコール飲料「オールフリー」が行ったキャンペーンの賞品のトートバッグが、第三者のデザインをトレースしていたことが発覚。
佐野氏自身は本件について把握しておらず、スタッフが行ったものだと説明したが、同氏が監修したデザインであることには変わりがなかったため、問題があったことは確定した。それがエンブレムの撤回へと波及することになったのだ。
本件は2015年に起きた事案だが、10年を経て同じような問題が再燃したということになる。
なぜ“トレパク”は起き続けるのか?
直近では、2022年に人気イラストレーター・古塔つみ氏の作品の多くが“トレパク”だということが、SNSで相次いで指摘された事案が思い起こされる。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら