ABCニュースはテレビ局のこだわりを捨てた 踏み込んだYouTube戦略を実行

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「テレビ離れ」を起こす若年層における視聴者拡大を目論んでいる(写真 :icarmen13 / PIXTA)
この記事はデジタルマーケティング戦略に特化したメディア「DIGIDAY[日本版]」(運営:インフォバーン)の提供記事です

 米テレビ局大手ABCニュースは、さまざまなプラットフォームで自社の動画コンテンツを展開し、「テレビ離れ」を起こす若年層における視聴者拡大を目論んでいる。「BuzzFeed」や「Vice」など、ネット上の動画コンテンツで先行する新興メディアに対抗するため、今後はデジタル版向けのコンテンツづくりに注力するという。

YouTubeチャンネルは、累計15億回以上再生

ABCニュースのYouTubeチャンネルは、再生回数が累計15億回以上。動画の多くは、もともとテレビコンテンツとして制作されたもので、YouTube向けに自社で再編集したものだ。

「興味深いことに、われわれがテレビ視聴者用に製作したコンテンツは、YouTubeの視聴者たちにも響く」と、ABCニュースでデジタル部門長を務めるコルビー・スミス氏は話した。「重要なのはパッケージングと流通戦略だ。コンテンツのタイトルが正しくつけられているか、人々が探しやすいようにコンテンツが製作されているのかを確かめなければならない」。

この戦略は成功している。実際、ABCニュースのYouTubeチャンネル登録者数は150万人。月間視聴者数は最近でも顕著に増加している。スミス氏が就任した2015年1月、YouTubeの月間視聴者数は平均で約2000万人だったが、同年8月には初めて1億人を突破したという。

さらに、ABCニュースはミレニアル世代(1980年代から2000年代初頭に生まれた若年層)にリーチを広げようとしている。8月度の米インターネット調査会社comSocreのデータによると、ABCニュースのYouTubeチャンネルは、米国国内の18歳から34歳の約120万人のユニークデスクトップ視聴者にリーチしているという。

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