「電車で私の隣だけ空席に…」在日外国人が長年傷つき、時に笑い飛ばしてきた"空気"の正体

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彼らの回答は、多様な視点を明らかにしている。

躊躇を認める人もいた。

「日本人は同じような人と群れる傾向がある。わたしは海外生活をしてきたので、いつも外国人ばかりの中にいましたから、日本人でも外国人でも変な人でない限り、座りたい時には座ります」(63歳、女性、福岡、翻訳・ライター)

率直な意見もあった。

「身体が大き過ぎて狭い、体臭が気になる。ゆったり座りたいだけ、でかい日本人の場合と同じ」(61歳、女性、東京、通訳)

反省する人もいた。

「無意識の“誤解”による行動が、たまたま居合わせた方にどれほどの負荷や苦しみを与えてしまうのか、著者のコラム等を読んでさらに痛感しています」(匿名)

日本人は馴れていないだけ

ある日本人の回答者は、見慣れない外見がどのように回避行動を引き起こすかについて、詳細な考察を述べた。

「見た目が慣れていない場合に、異質と認識し、脳でネガティブな想像が生まれ、それを避けようとして隣に座らないのではないかと思います」

彼女は、肌の色や体格の違いにさえも、繰り返し触れることで、脳が否定的な想像を生み出さなくなるのを助けると説明した。

「肌の色や身体の大きさがちがっていても何の問題も起きないことに慣れると、脳はネガティブな想像をしなくなると思います」

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