
「がん予防のための食事」について解説します(写真:shige hattori/PIXTA)
WHOによると、がんのうち30~40%が生活習慣が原因とされ、食事もがん発症の原因の1つとなっていると言われています。がんを予防するには、どのような食事を続ければ良いのでしょうか?
膨大な研究結果などから効果的な食事を科学的に分析した書『予防医療の医師が教える 最小の努力で最大の効果を得る食事学』を上梓したハーバード大学医学部講師の濱谷陸太氏に、「がん予防のための食事」を解説してもらいます。
食事はがん発症の原因の重要な要素
WHOによると、がんのうち30〜40%が食事、運動、喫煙、肥満などの生活習慣を原因とするとされています。
食事は10〜20%のがん発症の原因になっているとも言われており、かなり重要な要素です。
今まで食事とがん発症に関して様々な研究が行われており、それを踏まえた「がん予防のための食習慣」というものが、世界がん研究基金とアメリカがん研究協会という2つのNPO団体から提唱されています(※1,※2)。
このがん予防食の多く摂取するものと避けるものの詳細は以下の通りです。
アルコールを避ける:代替健康食指数では(心血管予防のため)アルコールは少量摂取を望ましいとしているが、少量飲酒でもがんのリスクとなるため、がん予防を目的とする場合禁酒が望ましい。
食物繊維をたくさん摂取する:特に大腸がん予防についてエビデンスが確立している。野菜、果物、豆類、全粒穀物が食物繊維を豊富に含んでおり、それらを中心とした食習慣とすることが重要。
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