この食習慣の特徴は、和食などの具体的な文化に根付いた食習慣とは異なり、要素ごとにがん予防に特化したものです。
食物繊維の摂取を心がけ、アルコール、ファストフード、赤肉・加工肉、砂糖入り飲料を避けるよう注意することに尽きるので、実行しやすいこともメリットです。家族にがん患者がいる場合など、ご自身のがんのリスクが高いと感じる方には、「チェックリスト」とするのがよい使い方かもしれません。
「食事でがんを治す」は科学的ではない
がんの予防と治療についてはよく勘違いされる点があります。この食習慣はがん「予防」のためであり、がん「治療」には使えません。がんの治療は全く別の話なので、信頼できる医師に治療をお願いしましょう。
よく「食事でがんを治す」といったような話がありますが、それは全く科学的ではないです。がんを治すのは手術や薬、放射線治療です。がんを予防する手段の1つが食事です。これは絶対に誤解のないようにお願いします。
※1. Shams-White MM, Brockton NT, Mitrou P, Romaguera D, Brown S, Bender A, Kahle LL, Reedy J. Operationalizing the 2018 World Cancer Research Fund/American Institute for Cancer Research (WCRF/AICR) Cancer Prevention Recommendations: A Standardized Scoring System. Nutrients. 2019;11:1572.
※2. Diet, Nutrition, Physical Activity and Cancer [Internet]. WCRF International. [cited 2024 May 1];Available from: https://www.wcrf.org/diet-activity-andcancer/
※3. Wang P, Song M, Eliassen AH, Wang M, Fung TT, Clinton SK, Rimm EB, Hu FB, Willett WC, Tabung FK, Giovannucci EL. Optimal dietary patterns for prevention of chronic disease. Nat Med. 2023;29:719-728.
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