災害は突然、予告なく起こるから…"防災のプロ"が肌身離さず持ち歩く【命を守る】必携アイテム11

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キーホルダー程度の大きさなので、荷物になりません。バッグをよく換えるという女性スタッフは、必ず持ち歩くティッシュケースに付けているそうです。

被災時にはストレスでみんな気が立っている

ヘッドライトは盲点だった、と思われる方もいらっしゃるでしょう。被災した街では、夜は外を歩かずに朝を待つほうがいいのですが、歩いているうちに夜になってしまうこともあるでしょう。停電していれば、その道は真っ暗です。昼間でも地下や、地上階でも窓のない部屋や廊下は真っ暗になります。

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スマホがあれば懐中電灯になりますが、スマホは情報収集や連絡手段に使い、バッテリーはなるべく節約するほうがいいでしょう。スマホの懐中電灯は、あくまでも「初期対応」にとどめておくほうがいいのです。

ヘッドライトの最大の利点は、両手をふさがずに前を照らせることです。災害時に動くときは、「手がふさがっていない」ことがとても重要です。小さく軽量のタイプが市販されています。家電量販店、ホームセンター、作業用品店などのほかに、ネット通販でも買えます。

エマージェンシー・シートとは、薄手のアルミ製シートです。防風・防水・防寒になり、毛布やレインコートとして使用できます。非常用トイレを使うときの目隠しにもなります。

私はガサガサという音のしない「静音タイプ」を持っています。被災した方の話によれば、ガサガサという音のせいで、避難所で周囲の人とトラブルになったりするそうです。被災時にはストレスでみんな気が立っているので、ふだんならケンカにならないようなことでも諍いが起きるようです。

「静音タイプ」は通常のものより若干、値段が高いですが、これを選ぶことで無用なトラブルが1つ避けられるのなら、必要な投資ではないでしょうか。

永田 宏和 防災プロデューサー、NPO法人プラス・アーツ理事長、デザイン・クリエイティブセンター神戸センター長

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ながた ひろかず / Hirokazu Nagata

1993年、大阪大学大学院修了。2005年、ファミリーが楽しく防災を学ぶプログラム「イザ!カエルキャラバン!」を開発。2006年、NPO法人プラス・アーツを設立し、理事長に就任。現在、全国各地及び、中国、台湾、東南アジア、中南米など海外での防災教育普及に積極的に取り組む。東京メトロ、三井不動産グループ、JT、無印良品、NHKなど企業・メディアが展開する防災啓発プロジェクトの企画プロデュースにも数多く携わる。

『第6回21世紀のまちづくり賞・社会活動賞』受賞、『第1回まちづくり法人国土交通大臣賞【まちの安全・快適化部門】』受賞。国際交流基金『地球市民賞』受賞。JICA理事長賞受賞。TBS「情熱大陸」、日本テレビ「世界一受けたい授業」などテレビ番組にも多数出演。

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