まさかの《へずまりゅう》化? 自民党総裁泉の演説会で高市氏が突然「シカ派」へと転じた"ある意味で納得"の理由
家持がこの歌を作ったのは越中守に任ぜられた時で、赴任地から故郷である大和を懐かしく思い起こしたのだろう。高市氏も同じ思いを重ねて、この歌を選んだのかもしれない。そのような故郷・奈良の象徴ともいえるシカが、心ない外国人観光客にいじめられていると、高市氏は訴えた。
また、神社や寺院にいたずらを行う外国人観光客の例も引用。「そういう日本人の気持ちを踏みにじって喜ぶ人が外国から来るようなら、何かをしないといけません。私、高市早苗、日本をかけがえのない国にしてきたこの古来の伝統を守るために体を張ります」と宣言した。
そして、釧路湿原の乱開発に象徴される太陽光パネル問題にも触れ、9月21日が誕生日だった故・安倍晋三元首相に思いをはせた。立会演説会に際して高市氏は、原点回帰を果たしたともいえる。
きっかけは右派論客の活だった
そのきっかけになったのは、「高市早苗さんを支援する地方議員有志の会」が21日夜に開催した「高市早苗 自民党総裁選必勝の集い」だろう。
同会はLGBTQ法案や夫婦別姓を危惧した地方議員たちが結成した団体で、会長は小泉進次郎氏のおひざ元である神奈川県の松田良昭県議が務めている。右派を代表する論客である櫻井よしこ氏もゲストで参加し、現在の自民党に活を入れた。

櫻井氏は日本の統治機能についても取り上げ、聖徳太子が制定したとされる十七条憲法について言及。「十七条憲法の17条目が『民の声に耳を傾けよ』だから、このすばらしい伝統は皇室があってこそ続いたのだということを、高市さんを中心に共有して、国会から発信してほしい」と述べるとともに、「自民党が国民の思いに応えて日本らしさを取り戻すということは、あなたしかできない」と高市氏を鼓舞した。
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