上毛電鉄「自転車そのまま持ち込みOK」人気の秘密 「サイクルトレイン」2003年度開始から急拡大

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上毛電気鉄道のサイクルトレイン。自転車を分解せずそのまま持ち込めるので乗客に好評だ(筆者撮影)

上毛電気鉄道は、群馬県の中央前橋駅と西桐生駅の25.4kmを結ぶ鉄道路線である。同鉄道にも地方鉄道が抱える共通の問題がある。少子高齢化による沿線人口の減少に伴い、鉄道利用率が減少し、旅客収入が落ち込んでいるという現状がある。利用実績はコロナ禍前の2019年度で1日平均8275人、コロナ禍後の2024年度で同7599人と減少している。

上毛電鉄のサイクルトレインは無料サービス

しかしながら地元利用者に愛され、沿線の学校に通う多くの学生らが利用しており、通学時間帯になると、そんな学生らの楽しそうな声がたくさん聞こえてくる。

上毛電気鉄道が沿線需要に合わせて行っているサービスがある。それは「サイクルトレイン」である。サイクルトレインとは駅構内に自転車を解体せずそのまま持ち込み、自転車と一緒に列車に乗車できる取り組みだ。上毛電気鉄道は学生需要が多いだけに、部活帰りの学生たちが、自身の自転車を列車に持ち込んで帰宅する姿を、たびたび見かける。サイクルトレインは期間限定ではなく通年で行われ、しかも、無料であることも特筆すべきだ。

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