上毛電鉄「自転車そのまま持ち込みOK」人気の秘密 「サイクルトレイン」2003年度開始から急拡大

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

サイクルトレインは全国各地で導入されている。最近では地方のみならず、西武多摩川線のような都市部の閑散路線線区などでも行われ、駅から自宅までの移動をシームレス化しているケースがあちこちで見られる。サイクルトレインはコロナ禍以降増加傾向にあり、2023年度は74社、152路線で実施されている。その内訳を見ると、常時実施は約1割弱にすぎず、特定の区間・時間帯で実施しているのが約6割、残りがイベントなどに合わせた実施となっている。

西武多摩川線で実施されているサイクルトレイン(筆者撮影)

上毛電気鉄道のサイクルトレインは2003年4月から開始している。同社によれば、「増客対策の一環として、お客様の利便性を図るために実施を始めた。サービス開始をするにあたり、車両の床面とプラットホームの高さを合わせるため、一部の駅でホームのかさ上げ工事を実施した」とのことだ。

通学時間帯は禁止

ホームのかさ上げにより、中央前橋駅から西桐生駅までの全23駅で自転車の乗り入れが可能になった。23駅中、有人駅は4駅、無人駅は19駅となっており、無人駅の多い同鉄道ではワンマン運転も行っているため、自転車はワンマン乗車口より乗車し、後部車両に移動する。なお、常時可能というわけでなく需要に合わせて、時間帯などを決めて行っている。

列車からの積み降ろしやホーム、および車内での安全確保は、利用者の自己管理となっている。ちなみに通学時間帯など車内が混んでいる場合は、自転車の持ち込みを禁止している。そのため、平日の利用時間は下りが中央前橋発6時32分、7時00分、7時20分以外となっている。また上りは西桐生発6時18分、6時41分、7時00分、7時26分、大胡発7時55分以外となっている。土・日・祝日と沿線の高等学校の春休み・夏休み・冬休みの期間中は利用が終日可能としている。

この記事の画像を見る(12枚)
次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事