もう上司の「思いつきの改革」には振り回されない!課題を徹底的に洗い出す「急がば回れ」のアプローチが功を奏す

「こんなことをやりたい!」という上層部の思いつきに振り回された挙句、何の成果も上がらなかった……という経験はありませんか(写真:Luce/PIXTA)
社内の課題を解決するための取り組みは重要ですが、上層部のただの思いつきに振り回された挙句、何の成果も上がらなかった……なんてこともありがち。
日本CPO協会理事を務める中出昌哉氏は、「うまくいかないのは課題の置き方・仮説の置き方が雑だから。俯瞰で物事を考え、課題を徹底的に洗い出すことから始めるべきだ」と言います。
『やりきる意思決定 生成AIという「人間を超える知性」を従える究極のビジネススキル』より一部抜粋・再構成のうえ、課題解決に取り組む際に最初にやるべきステップについて解説します。
雑な仮説で始めると必ず失敗する
社長、役員、上司の思いつきで「こんなことをやりたい!」と言われて、辟易した経験は誰でも一度はあるのではないでしょうか。
また逆に、自分で決めた仕事内容でも、「たくさんの人が言っているから。上司に言われたから。自分がすごく気になるから。知り合いがこれをやって、うまく言ったと聞いたから」などという理由だけでなんとなくやっている経験も多かったりはしないでしょうか。
たいてい、このようにして取りかかった仕事はうまくいきません。
それは、「課題の置き方・仮説の置き方」が雑だからです。
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