「人脈を駆使して"トモダチ100人"を集める」「高校の同級生・指原と渡辺がMCの番組も」…。アマプラで「実験的バラエティ」続々登場の背景

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

出演者の才能を見抜き、そのポテンシャルを最大限に引き出す。そんな「人」にフォーカスした番組づくりが芦田の強みだという。その姿勢は、Prime Videoの担当番組からも感じられる。

先述した『〜トモダチ100人よべるかな?』も、大人数が出演する内容でありながら、意外と「人」の個性が見える番組だった。ゲームに集められたトモダチたちは目的を知らされないため、「謎の状況をどう受け止めて行動するか」という部分に、その人らしさが際立つ。

トモダチ100人よべるかな?
100名以上の芸能人が集った『〜トモダチ100人よべるかな?』(出所:Prime Video公式Instagram)
小室哲哉
意外な友人たちがサプライズ的に登場する(出所:Prime Video公式Instagram)

指原莉乃とSnow Man・渡辺翔太によるトークバラエティ『3年C組 指原×翔太』は、MC陣の素を掘り下げ、新たな一面に迫った。忖度なしで“弱点克服”に挑むというコンセプトのもと2人は苦手なシチュエーションに挑戦し、結果、意外な人間味を引き出されることになるのだ。

「バラエティのアマプラ」化、定着なるか

アイドル出身の指原と現役アイドルの渡辺(しかも2人は高校の同級生だという)、というMCコンビのキャスティングが新鮮なように、これからアマプラ発の意外な名タッグが生まれる可能性もある。配信番組ならではの自由度の高い番組づくりに、今後の期待が高まる。

今年のPrime Videoに見えるオリジナルバラエティの活発な動きは、今のところ実験的な取り組みのようにも思える。新番組の中には既に「シーズン1」と銘打たれていて、シリーズ化されそうな番組もあるが、実際の反響次第で先の展開は変わっていくだろう。

これまではコスパや特典がメリットとして謳われがちだったPrime Videoだが、国内市場では近い将来、「オリジナルバラエティ」が看板の一つとして掲げられる日が来るかもしれない。これからの動向に注目したい。

*1 ICT総研「2025年 有料動画配信サービス利用動向に関する調査」より

白川 穂先 エンタメコラムニスト/文筆家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

しろかわ ほさき / Hosaki Shirokawa

1994年生まれ、北海道出身。エンタメ企業と編集プロダクションで編集・取材・執筆を経験し、フリーランスとして活動。おもに芸能、ドラマ、映画、アニメなどエンタメ記事の企画・執筆を幅広くおこなう。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事