「キャラデザイン最強でしょ」「MVがアツすぎる」 マクドナルドの「食べ美」シリーズが"性的二次創作"騒動で物議も、人気が衰えないワケ

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毎回「食べ美」は、「はじめまして」というあいさつとともに登場するのだが、「はじめましてじゃないだろう」というツッコミが出る。MVにはそれに対するアンサーシーンを入れたのではないかと思う。

さらに、「ドナルド・マクドナルド」のしぐさや行動を真似たシーンもあり、「食べ美はドナルド・マクドナルドの妹ではないか?」という考察も出ている。

MVひとつとっても「食べ美」は多種多様な話題を提供してくれているのだ。

月見食べ美
お決まりの「はじめまして」の挨拶入りで投稿された「いまだけ月見食べ美」のポスト(画像:日本マクドナルド公式Xより)
月見食べ美
2次創作への「おねがい」も投稿された(画像:日本マクドナルド公式Xより)

「食べ美」はマクドナルドの“顔”となるか

「いまだけ月見食べ美」は、企業色・宣伝色が薄いにもかかわらず、あるいは薄いからこそ、SNSで話題化し、最終的にはブランドの世界観を訴求することに成功し、プロモーションとしても効果を上げているだろう。

一見するとマンネリに見えながらも、登場するたびに人々から受け入れられている。さらに毎回、新しいネタを提供してくれて、SNSで話題化させている。

マクドナルドの戦略の真意はわからないが、「食べ美」はポスト「ドナルド・マクドナルド」として、同社のマスコットキャラクターになれる要素を備えているように見える。

いずれにしても、問題が起こってもリスクを恐れずに挑戦し、最終的に成功を収めていくマクドナルドには敬意を表したいし、今後のさらなる展開を期待している。

月見食べ美
公式Xでは、さまざまな場所で踊る「いまだけ月見食べ美」の動画が投稿されている(画像:日本マクドナルド公式Xより)
西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授

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にしやま まもる / Mamoru Nishiyama

1971年、鳥取県生まれ。大手広告会社に19年勤務。その後、マーケティングコンサルタントとして独立。2021年4月より桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授に就任。「東洋経済オンラインアワード2023」ニューウェーブ賞受賞。テレビ出演、メディア取材多数。著書に単著『話題を生み出す「しくみ」のつくり方』(宣伝会議)、共著『炎上に負けないクチコミ活用マーケティング』(彩流社)などがある。

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