「キャラデザイン最強でしょ」「MVがアツすぎる」 マクドナルドの「食べ美」シリーズが"性的二次創作"騒動で物議も、人気が衰えないワケ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

不二家の「ペコちゃん」、赤城乳業の「ガリガリ君」、ヤンマーの「ヤン坊、マー坊」などはあるが、以前から存在したものだ。

マクドナルドにはすでに「ドナルド・マクドナルド」がいるが、最近はあまり見かけなくなった。

多数のキャラクターが誕生する一方で、メディアや消費者の嗜好が多様化しており、企業発のキャラクターが定着しづらくなっている。

ハッピーセットの買い占めや転売問題が起こったとき、SNSでは「(コラボではなく)以前のように自社キャラクターを使った商品を開発すべきだ」という意見が多く出ていたが、マクドナルドに限らず、自社キャラクターでヒットさせることが難しいからこそ、コラボに頼らざるをえないのだ。

「食べ美」シリーズに話を戻すと、このキャラクターが「定番」として定着していけば、広告・プロモーションだけでなく、商品展開もできるようになるかもしれない。

食べ美
特に露出があるようなキャラクターではないが、性的な2次創作が多く生まれてしまった「いまだけダブチ食べ美」(画像:日本マクドナルド公式Xより)

また、2023年頃から「月見ブーム」が加速している。マクドナルドの「月見バーガー」はその火付け役だが、いまやそのブームはハンバーガー以外の外食チェーン、コンビニにも拡大している。

マクドナルドの「月見バーガー」シリーズは商品力も高い。筆者としては、商品自体をレギュラー化してもいいのではないかと考えている(季節感はなくなってしまうが……)。

月見バーガー
筆者のイチオシは「トリプルビーフのとろ旨すき焼き月見」(筆者撮影)

「食べ美」シリーズはなぜ毎回バズるのか?

それにしても、「食べ美」シリーズはなぜ毎回SNSで話題になるのだろうか?

インターネットミーム(インターネット上で模倣を通じて広がっていく文化や行動様式のこと)を活用したマーケティング活動は、2015年以降に盛り上がりを見せたが、徐々に沈静化していった。

次ページ「いまだけ月見食べ美」はMVがバズった
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事