「キャラデザイン最強でしょ」「MVがアツすぎる」 マクドナルドの「食べ美」シリーズが"性的二次創作"騒動で物議も、人気が衰えないワケ

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最近、この手法が復活してきているが、「食べ美」シリーズは、まさにインターネットミームを有効活用した事例だ。

今回の「いまだけ月見食べ美」は、ミュージックビデオ(以下、MV)「今度いつきみに会えるのかな」がバズっていた。

作詞・作曲を手がけるヤマモトショウさんは、アイドルの楽曲を多く手がけていることで知られている。歌い手のmikoさんは、オタク層から強い支持を集めてきた声優・歌手だ。つまり、この布陣自体が「バズる要素」となっているのだ。

実際、このMVの二次創作のリミックス動画が動画共有サイトに多数アップされている。動画編集ソフトやAIの進化で、動画の二次創作が容易になっている現代ならではのトレンドだ。

月見食べ美
ポップな曲調と踊りが「可愛らしい」と話題に(画像:日本マクドナルド公式Xより)

あえて宣伝色が薄いつくり

企業色を抑えた点も成功のポイントとなっている。本動画のタイトルに「Music Video」と表記されているが、3分半の動画の中に企業名・商品名やロゴ、商品カットはほとんど登場せず、宣伝色が非常に薄いつくりになっている。

タイトルの中に「つきみ」という言葉が入っていたり、月を見るシーンが挿入されていたりと、ブランドの世界観が潜在的に表現されたりしているが、1つのMVとして成立している。

月見食べ美
リアルとアニメーションが融合した映像は、一見するとアーティストのMVのようだ(画像:マクドナルド公式YouTubeより)

このMVを起点として、SNS上でさまざまな話題が飛び交った。

MVの後半には、「いまだけ月見食べ美」の過去の回想らしきシーンが出てくるのだが、そこで今回の「食べ美」がこれまで登場した「いまだけダブチ食べ美」や「サムライたまご食べ美」と同一人物であったことがほのめかされている。

それを受けて、SNSでは「同一人物だったのか」「クローンではないか」といった話題が巻き起こった。

食べ美
「いまだけダブチ食べ美」も今回のMVに登場する(画像:日本マクドナルド公式Xより)
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