JR発足初期「ブルートレイン」が輝いていた時代 あさかぜ・はやぶさ・みずほなど往年の人気列車

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ブルートレインの魅力は牽引する機関車にもあった。九州方面のブルートレインは1985年3月以降、本州内をEF66形電気機関車が牽引していた。関門トンネルのある下関―門司間はこの区間用のEF81形300・400番台やEF30形が引き継ぎ、九州内で交流機関車のED76形へバトンを渡すという運用だった。

一方、広島県内の勾配区間の制約を受けない「瀬戸」や「出雲」、急行「銀河」は、EF66形に交代するまで九州方面へのブルートレイン牽引の主力だったEF65PF形(1000番台)が引き続き牽引していた。そんな中、本来は貨物用ながら特急機関車の風格があるEF66形が牽引する九州方面の列車は、やはりどこか華やかな印象があった。

EF81 400番台 富士
関門海峡越えに必要不可欠だった交直流機EF81形(撮影:橋爪智之)
【写真をもっと見る】交流電気機関車のED76形が牽引した九州内のブルートレインや、当初は「あかつき」でしか見られなかった14系15形客車など、往年のブルートレインの数々

往年の牽引機関車も消えゆく運命

先般、JR東日本に残っていた最後のEF65PF形が引退したと鉄道ファンの間で話題になったが、客車のみならず、これらの国鉄型電気機関車もどんどん姿を消しており、いずれは博物館でしかお目にかかれない車両になってしまうのかと思うと、一抹の寂しさを感じずにはいられない。

出雲 EF65PF牽引 
EF65PF形が牽引する「出雲」が多摩川橋梁を渡る(撮影:橋爪智之)
EF66 はやぶさ
遠路西鹿児島(当時)からやってきた「はやぶさ」。九州方面のブルートレインは1985年以降、本州内ではEF66形が牽引した(撮影:橋爪智之)
この記事の画像を見る(18枚)
鉄道最前線の最新記事はX(旧ツイッター)でも配信中!フォローはこちらから
橋爪 智之 欧州鉄道フォトライター

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はしづめ ともゆき / Tomoyuki Hashizume

1973年東京都生まれ。日本旅行作家協会 (JTWO)会員。主な寄稿先はダイヤモンド・ビッグ社、鉄道ジャーナル社(連載中)など。現在はチェコ共和国プラハ在住。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
鉄道最前線の人気記事