JR発足初期「ブルートレイン」が輝いていた時代 あさかぜ・はやぶさ・みずほなど往年の人気列車

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筆者の出身地である東京で見られたブルートレインの車両は、配属の関係で14系14形と24系25形が多かったが、中でも前述のあさかぜ1・4号で使われていた24系25形の更新車は花形で、真っ先に乗車したこともあって好きな車両だった。

また、14系も24系も、初期に製造された車両は編成端に連結される車両の妻面が3つ折れ(三面折妻)となっている一方、後期に製造された車両は平面(切妻)となっているのが特徴だった。筆者は直線的なデザインが好みであったため、後期に製造された車両に思い入れがあった。

ブルトレ富士 電源車
「富士」には24系25形が使用された。この車両(電源車カニ24形)は初期型の三面折妻だ(撮影:橋爪智之)

関東のファンには貴重だった車種

ところが、関東に住んでいるとなかなか見られない車両があった。14系の中でも後期に属する14系15形だ。

14系15形は、基本的なシステムは14系客車と同一ながら、編成端に連結されるスハネフ15形は車体が24系25形の後期型と同じ切妻になっていた。この車両は当初、長崎県の早岐客貨車区に所属し、主な運用は関西発着の「あかつき」だったため、関東地方では見ることができなかったのだ。

みずほ スハネフ15
「みずほ」で珍しく東京まで顔を出した14系15形客車のスハネフ15形(撮影:橋爪智之)

特別な車両というわけではないが、この14系15形は関東住民のブルートレインファンにとっては希少種で、いつかは乗ってみたいと憧れを抱いていた車両だった。その後、一部の車両が熊本へ転属し、「みずほ」や「さくら」で関東地方まで遠征してくる機会が生まれた。ただ、両数自体が少なかったため、見られたときはラッキーと思ったものだ。なお、これらの車両の一部は海を渡って、今もタイで活躍している。

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