「長崎でちゃんぽん食べよう→逆にリンガーハットに行くべき」な理由とは? 全国561店舗チェーンが担う"長崎ちゃんぽん入門"の役割

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今回は、そんななかから王道の「長崎ちゃんぽん」と「ぎょうざ5個」のセット(1120円)でチョイスした。さぁ、厨房の奥からジュージューと油と具材が跳ねる音がする。元気の塊がやってくるぞ。長崎ちゃんぽんを待つときは、いつだって“どんとこい”と腕まくりをしたくなるのだ。

体の底から元気があふれる味

こちらがリンガーハットの「長崎ちゃんぽん」だ。

長崎ちゃんぽんレギュラーサイズ(820円)。麺は少なめ(-80円)、1.5倍(+80円)にできる(筆者撮影)

255gのたっぷり国産野菜とえび、豚肉がとてもにぎやかでうれしい。このにぎやかさは、“色んな食べ物を摂取する”という意味で使われる「ちゃんぽん」を想起させる。その名の由来はいろんな説があるのでぜひ調べてみてほしい。

まろやかなとんこつスープ(筆者撮影)

創業以来、時代のニーズに応えながら「また食べたくなる味」を追求しているオリジナルスープは、豚骨をベースとしながらも野菜の甘みを引き立てており、わりとあっさりしている。これが麺ともよく絡むのだ。

ちゃんぽん麺といえば、太くて、つるつるモチモチの食べ応え抜群麺(筆者撮影)

具材と同等のパワーを持つ、国産小麦100%使用のちゃんぽん麺は、しっかりとした太さとツルもち食感だ。どの具材と絡めて食べても「満足」に着地してくれるからすごい。一口食べるごとに元気が湧いてくるぞ。

そんな3つが一体となったチームは、「和華蘭文化」※日本(和)・中国(華)・オランダなどの西洋(蘭)3つの文化が融合した独自の文化が育まれてきた長崎のように懐が深い。すなわち、味変だってへっちゃらなのだ。

テーブルにある胡椒や酢、ラー油といった卓上調味料でお好みにアレンジできる。この、良い意味で“余白がある”感じこそが、筆者がベーシックさを覚える理由の一つだ。

とはいえ、リンガーハットの味は、魚介多めな従来の長崎ちゃんぽんから、野菜をおいしくたっぷり食べられるメニューとしてアレンジしたものだというから、「長崎ちゃんぽん」そのものの懐の深さを思わずにはいられない。この世界はとても深いぞ……。チェーン店は、きっとその入り口だ。

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