「長崎でちゃんぽん食べよう→逆にリンガーハットに行くべき」な理由とは? 全国561店舗チェーンが担う"長崎ちゃんぽん入門"の役割

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まずはここを起点にどうか、長崎ちゃんぽん食べ比べの旅へと出発してほしい。そのスタート地点となる味をこれからご紹介しよう。

とんかつ屋から全国チェーンへ

1962年、小さなとんかつ屋から始まったリンガーハット。公式サイトによると、その名の由来は長崎の英国貿易商人フレデリック・リンガーからだという。店の繁盛を祈願して、大商人の名前にあやかったそうだ。「ハット」は英語で小さな家を意味し、すなわち「リンガーの小さな家」となる。

そんなリンガーハットは、全国561店舗、長崎県内に24店舗ある(※2025年9月時点)。そのうち1号店は長崎市内にある「長崎宿町店」で、2024年8月で50周年を迎えたらしい。

そのうち筆者が訪れたのは、最寄りの「佐世保早岐駅前店」だ。JR早岐駅から徒歩5分ほどの場所にある。

屋根に鐘楼があるのがまさにリンガーハッツ・シルエットだ。県外で見かけるとホッとする(筆者撮影)

平日のランチタイムはサラリーマンやご近所のシニアでにぎわう。まちの食堂的ポジションだ。店員さんの威勢のいい声に導かれて席に着くと、続いて男性が入店し「いつもの」と注文していた。ドラマや漫画でよく見るシーンだが、実際に目の当たりにしたのは生まれて初めてで感動した。

さて、メニューを開いてみよう。まずはその色の豊かさに驚いてみてほしい。野菜のグリーンにオレンジ、練り物のピンク、きくらげの茶……見ているだけで元気が湧いてくるじゃないか。

(画像:リンガーハット公式サイトより)

ここで、「長崎ちゃんぽん」と肩を並べるほど人気の「長崎皿うどん」についても説明したい。ちゃんぽんを出前用にアレンジしたことがきっかけで誕生したと言われている、同じく看板メニューだ。パリパリの揚げ麺に野菜たっぷりの餡が絡む。食べ進めるごとに食感が馴染み、最後には一体化するその過程が実に楽しい。

そんなグランドメニューに加え、季節限定の冷やし麺や、一部の店舗で味わえるパスタ風やまぜ麺といった変わり種メニューもあり、いつ、どの店舗に来店しても飽きの来ないラインナップとなっている。これこそ“ベーシックさ”が成せるアレンジ術ではなかろうか。

また、サイドメニューには半チャーハンや、これまた長崎名物の“食べる”「ミルクセーキ」だってある。キッズメニューもあるからお子さま連れにもうれしい。

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