最薄部約5.6mmを実現しながらチタンフレームで堅牢性を確保。60kg以上の力をかけても大丈夫であることが検証済み
デザイン上、本体上部に熱源を集める構造は大きな制約だ。だが、バッテリーをより多く搭載しつつ発熱の不快感を軽減するには、今回の新製品で採用された構造が有利であるのがよくわかる。
トレードオフもいくつか。課題があるなら他のモデルを
では、iPhone Airは欠点のないスマホかというと、そんなことはない。
まず、放熱性能がiPhone 17 Proシリーズほど高くないこと。そのためか、17 Proに比べ性能は控えめで、ゲームなどを長くプレイするには向かない。
次に、カメラが「標準(広角)」のみであること。望遠(ズーム)は写真の一部を切り出すことである程度対応できるが、超広角への対応はどうしようもない。日常では超広角の写真を撮りたくなる時も多く、割り切りが必要になる。

3つ目は、「モノラル」であること。iPhoneは2016年以降、上と下にスピーカーを搭載している。iPhoneを横に持てばスピーカーから音楽をステレオ再生可能だ。これは他の製品でも当たり前のような機能と言える。
だが、iPhone Airの下部にはスピーカーがない。そのため、音が片方に偏った、狭い音場になる。ヘッドホン・イヤホンでしか音楽を聞かないなら問題ないが、そうでないならやはり寂しい要素だ。

4つ目は、外部ディスプレイをつなぐための「DisplayPort Altモード」に対応していないこと。他のiPhoneはUSB-C端子につなぐことで外部ディスプレイや「XREAL One」などのサングラス型ディスプレイを使えるのだが、iPhone Airは使えない。
これらのことを考えると、他のモデルの方がいいという人も出てくるだろう。カメラや性能を重視するなら「iPhone 17 Proシリーズ」がいいし、もっと価格を抑えたいなら「iPhone 17」がある。

アップルは今年、他社ほどAI機能を強化できなかった。しかし来年には、生成AIで改良されたSiriなど、より高性能な「Apple Intelligence」へのアップデートを予定している。
新機種はどれも発熱が抑えられ、バッテリー動作時間が延び、使い勝手がよくなった。これらは、Apple Intelligenceによって負荷が高まった時にも有効なものだ。まだApple Intelligence対応のiPhoneに買い替えていない人には、ちょうどいいタイミングと言えるのではないだろうか。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら