最薄部約5.6mmを実現しながらチタンフレームで堅牢性を確保。60kg以上の力をかけても大丈夫であることが検証済み

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貸し出しを受けたiPhone Airを持って、両手で全力をかけて曲げようとしてみた。

iPhone Air
iPhone Airを両手で持って曲げようとしてみた(筆者撮影)

ん? ちょっと曲がったように見える。

だが、力を緩めると、すぐにまっすぐに戻った。もちろん壊れていないし、問題なく動作している。

iPhone Air
手を離すと元通り。故障もしていない(筆者撮影)

もちろん、皆さんには推奨しない。絶対に壊れないとは言えないからだ。

だが種明かしをすると、「これをやっても大丈夫」ということはわかっていた。なぜなら、この体験は2回目だったからだ。

新製品の発表にあわせて訪れたアップル本社では、新iPhoneの堅牢性に関する話を聞くことができた。その中では、iPhoneに力をかけて曲げるテストが行われていることも知った。

その時に、アップルの担当者に「曲げてみろ」と言われたのだ。

全力で力をかけてみたが、問題ない。アップルによれば、iPhone Airの曲げテストでは60kg以上の力をかけても大丈夫であることが検証できているという。特に鍛えたわけでもない成人男性の手でかけられる力は20kgから30kgというところだから、全然問題ないのだ。

このような堅牢性が実現されている理由は、フレームにチタン合金が使われているからだ。チタン合金は強い、と言われるが、具体的には「靱性」が高い。靱性とは、物体が壊れずに元に戻ろうとする力のこと。まさに先ほど、曲がらずに戻った状態を指す。

「上の出っ張り」に設計の秘密あり

iPhone Airは、ボディ上部に「出っ張り」がある。アップルは「プラトー」(フランス語で台地のこと)と呼んでいる。

ここの厚みを見ると、カメラがもっとも出っ張っているところを比較した場合、他のiPhoneと大差はない。

カメラの部分 比較
厚いカメラの部分は、他機種と厚みはさほど変わらない(筆者撮影)

ではこの薄さはハッタリかというと、全くそんなことはない。カメラや本体はほぼプラトーの中にあり、全体のほとんどはディスプレイやバッテリーで埋め尽くされている。その結果、バッテリー動作時間は相応に長くなっている。

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