「阿波踊り」と同様に、全国各地で親しまれる踊りで、筆者も京都に在住していた小学生時代に、郡上おどりの1つである「春駒」を全校児童で踊った記憶があります。

「伝統文化の宝庫」である岐阜県の魅力
ほかにも岐阜県には伝統的なお祭りや工芸品などが各地にあり、そうした文化の香りが残る地域が多いことから、数々の作品のロケ地や舞台地として登場しています。
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(2018年)では、前述の「苗木城跡」と同じ美濃地域の東部にある恵那市岩村町が、架空の町「東美濃市梟(ふくろう)町」として登場しました。
岩村へは、名古屋駅から中央本線の特急を利用して約45分で恵那駅、そこから明知鉄道に乗り換えてさらに約30分で行くことができます。
岩村駅から真っ直ぐに延びる「本通り」沿いには、重要伝統的建造物群保存地区となっている「西町一丁目商店街」を中心に、ドラマの世界観を体感することができます。

ドラマでは、この地方の名物であり、中村雅俊さん演じる仙吉が作り、豊川悦司さん演じる秋風が「うんま!」と言った、昔ながらの「五平餅」が印象的に登場しました。放送中から大変な話題となり、放送開始直後のGWには五平餅が売られている駒ヶ岳サービスエリア(長野県)での売り上げが、なんと通常の946%売れたとのことです。
また、役所広司さん主演、菅田将暉さん、森七菜さん共演の映画『銀河鉄道の父』(2023年)でも、その岩村の古い町並みが宮沢賢治の生きた明治から昭和初期の光景に近い、ということでロケ地に選ばれました。

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