特に、作品の象徴的な場所でもある高台は、岐阜県中津川市の国指定史跡「苗木城跡」で撮影されています。「絶景の望める城跡」ということで、天守跡からふもとの木曽川までの標高差は約170mあり、城ファンには大変有名な城跡です。

そして、レトロな町並みと豊かな自然が融合している町として選ばれたのは、同じく岐阜県の「郡上八幡」でした。「奥美濃の小京都」と呼ばれる同地の「本町通り」「柳町通り」「中河原公園」「新橋」「学校橋」など、あちこちの古い町並みが作中に登場します。

また、冒頭のシーンでは、ここ郡上市へ向かう「長良川鉄道」の車窓や、昔ながらのローカル鉄道の雰囲気を持つ「美濃白鳥駅」が登場し、観客の旅情を盛り上げ、作品の世界に引き込んでくれます。
さらに、愛知県の「香嵐渓(こうらんけい)」は、有名な紅葉の名所。印象的な紅葉の風景とともに登場し、“名もなき町”の雰囲気を盛り上げています。


「郡上おどり」で有名な山間の町
岐阜県郡上市は、「郡上おどり」で有名な山間の町です。「郡上おどり」は、徳島の「阿波踊り」や、秋田県羽後町の「西馬音内盆踊り」と並ぶ「日本三大盆踊り」としても知られ、毎年夏にはのべ32夜開催される、伝統あるお祭りです。
2022年には、ユネスコ無形文化遺産にも登録されました。市街地のあちこちで順番に盆踊りが開催され、特に8月中旬のクライマックスに行われる「徹夜おどり」には、全国から数万人の踊り子たちが集まることで知られています。
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