フェラーリが「8月の雪上ドライブ」を提供した意味とは? 「エスペリエンツァ・フェラーリ・オンアイス」で聞いたメーカーの真意

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「12チリンドリは、大きめのエンジンをフロントに搭載した後輪駆動のため、通常は制御がむずかしいと考えられがちです」

さきのプログラムを管理運営するイギリス人の言葉だ。「でも……」と続ける。

「エンジンが前車軸よりうしろにあるフロント・ミドシップで、前後の重要配分も50対50。フロントがヘビーで扱いにくい、ということはありません」

それを体験からわかってもらえるのも、フェラーリのクルマづくりへの理解につながるそうだ。

「エクスペリエンス」を通じたメッセージ

「エスペリエンツァ・フェラーリの内容はさまざまで、もっとも好まれるプログラムは、ハイパフォーマンスプログラムです」

たとえば、フェラーリ本社にあるテストコースのフィオラノを走るプログラムは、「オーナーが、ぜひと望む内容だ」と広報担当者。

特別なプログラムに参加できるのもオーナーの特権(写真:Ferrari)

日本だと、たとえばフェラーリ「296GTB」で、富士スピードウェイを走るプログラムも開催されている。

こうした体験プログラムは、フェラーリだけでなく、多くのスポーツカーメーカーが実施している。

たとえば、ランボルギーニは「ランボルギーニ・エクスペリエンス」、ポルシェは「ポルシェ・エクスペリエンス」という具合。

ポルシェは千葉に「ポルシェ・エクスペリエンスセンター」をもち、さまざまな走行プログラムを提供している。

どれも「エクスペリエンス」とつくのがおもしろい。あらゆることを経験してこそ、そのクルマがわかるということだろう。

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フェラーリによる雪上ドライブ体験は、その極地にあるといえそうだ。

【写真】8月のニュージーランドを走る12チリンドリ(24枚)
小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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