物価高に負けない「フィンランド鉄道旅」の醍醐味 1泊3000円台の宿、寝台車で白夜の北極圏までも

客車のインターシティの食堂車。下階の窓のない部分が売店兼厨房(筆者撮影)
鉄道旅行に特化すればリーズナブルな海外旅行は可能である。今までの記事でも再三こう述べてきたが、今年6月、ヨーロッパの中でもとりわけ物価の高いフィンランドを訪ねた。
首都ヘルシンキで1泊3757円のドミトリーに宿泊、ここを拠点にヘルシンキ及び国内数カ所を回った。
切符は乗り放題券がおすすめ
ヘルシンキエリアには、2系統のメトロ、10系統以上のトラム、フィンランド鉄道(株式会社だが株式は政府保有なので実質国鉄)の近郊鉄道があり、空港へも乗り入れる。近郊鉄道といってもクロスシート、トイレ付き、電源プラグもあった。
公共交通利用は乗り放題切符が便利で、これら鉄道と路線バス(空港バス含む)、観光の島への定期船が範囲に含まれる。筆者はもっとも広範囲に有効な7日券52ユーロ(8930円=実際の日本円でのクレジットカード支払い額、以下同)を購入したが、それでも交通費は1日当たり1300円弱である。
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