ロケット、ロボット…「ホンダイズム」の現在地。4輪車メーカーでなくなる日は来るのか

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EV(電気自動車)、自動運転、車載ソフトウェアといった次世代車の領域で圧倒的に先行するのは、BYDや小米(シャオミ)のような中国勢や米テスラだ。彼らはソフトウェア更新のオプションによって機能や性能を向上させ、新車販売後も継続的に収益を得るビジネスモデルを構築する。使用していない時間は無人タクシーとして収益を生み出すロボタクシー、さらには2足歩行のヒト型ロボット開発にも乗り出す。

これに忸怩(じくじ)たる思いを抱くホンダ関係者も少なくないはずだ。今から25年も前に2足歩行型ロボット「ASIMO(アシモ)」を発表した。開発コストの大きさなどを理由に開発は中止されたが、ロボット事業で最前線に立っていたのは、ホンダではなかったか。

「大企業化、官僚化」の空気を感じ取るホンダ社員は少なくない。「ホンダイズム」は影を潜めているが、火が完全に消えたわけではない。挑戦の種は芽吹いている。

ロケット打ち上げ成功

ホンダは今年6月、北海道大樹町で独自開発した再使用型ロケットの垂直離着陸実験に成功した。地上から約300メートルの高さまで打ち上がり、1分程度飛行した後、垂直の体勢を維持して着陸した。

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