マーク・ザッカーバーグ、インドで思わぬ反発

壮大な「善意」は空振りに終わるのか

ダラビの路上で携帯電話で話す若者 (写真:Asmita Parelkar/The New York Times)

だがフェイスブックのやり方には批判も多い。世界最大のソーシャルネットワーキングサイト(SNS)が、新たな世代のユーザーに対しネット上の情報統制を行っているとの批判も出ている。

「開かれたインターネットではすべての人々が平等だ」と言うのは、インドのニュースサイト「メディアナマ」のニキール・パーワ編集長兼発行人だ。パーワはインターネット・ドット・オーグに非常に批判的だ。「(だが)インターネット・ドット・オーグにおいてはフェイスブックが(コンテンツの)選択権を握っている」

パーワは「インターネットを救え」という運動の立ち上げに参加し、インターネット・ドット・オーグの活動をやめさせ、「ネット中立性」を守る規制を作るよう当局に圧力をかけるため、100万人を動員した。ネット中立性とは、インターネットへの接続業者はあらゆるコンテンツに平等にアクセスする機会をユーザーに提供しなければならないという考え方で、アメリカや欧州でも激しい議論のテーマになっている。

規制当局からも厳しい視線

インドの電気通信規制庁のラム・セワク・シャルマ長官(写真:Poulomi Basu/The New York Times)

インドの電気通信規制庁は規制案について検討中だ。だが同庁のラム・セワク・シャルマ長官は最近のインタビューで、「目的はすばらしいのかも知れないが、やり方はあまり評価できない」とインターネット・ドット・オーグに厳しい見方を示している。

ダニエルズに言わせれば、これまでフェイスブックはあらゆる批判に耳を傾けてきたし、インターネット・ドット・オーグについてもさまざまな改善を行ってきた。例えばインターネット・ドット・オーグと提携して無料コンテンツを提供したいという企業に門戸を広げたり。

「フィードバックは常にありがたく受け取っている。どんな形でもたらされるのであれ」とダニエルズは言った。

(執筆:Vindu Goel記者、翻訳:村井裕美)

(c) 2015 New York Times News Service

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