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働く理由が激変する「人生の三大支出」の呪縛から解放される2つのタイミング

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  • 坂本 貴志 リクルートワークス研究所研究員・アナリスト
  • 松雄 茂 コンサルタント
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このように教育や住宅にかかる費用が減ることで、70代以降は30万円から20万円程度まで家計支出額が減少するのが、多くの家庭の実情である。
子どもの教育費は何歳で完了するか、住宅ローンは何歳で完済するか。この2つは定年前後のミドルシニアの大きな心境変化につながる。

これまでは「子どもの進学がある」「まだ住宅ローンがある」と、家族のために、子どものためにというのを支えに頑張ってきたものが、子どもが大学を卒業して手を離れ、住宅ローンが終わると、働くミドルシニアの意識は一気に変わる。

もうこれ以上頑張らなくていい。多少収入が減ることがあっても大きく困ることはない。このような心境の変化は、定年後の就業の選択に決定的な影響を与えるものなのである。

それぞれで異なる家計の構造変化のタイミング

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もちろん、家計の構造変化を迎えるタイミングは、住宅の状況や子どもの有無などによって人それぞれ異なる。

定年よりもだいぶ前に家計の負担から解放される人もいれば、定年後もしばらくは負担が続く人もいる。60歳以降にも住宅や学費の支払いが長期にわたって見込まれる人にとっては、そう簡単にいかないという人もいるだろう。

しかし、多くの人にとっては、人生の大きなイベントを通過する中でもっと稼がなきゃいけない、もっと頑張らなきゃいけないという心情から、これからは自分の自由にできるという気持ちに少しずつ変わっていく。

そして、そうなると自分は何をやりたかったのか、何が好きだったのか、そしてどのように生きていきたいのかと、自分自身の内なるモチベーションに意識の焦点が移っていく。

どれくらいのお金が必要なのかという観点と、どのような位置づけで仕事に向き合うかといった選択は、密接にかかわってくるのである。

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