なぜ丸亀製麺は香川県内では「圧倒的大敗」? はなまるうどんよりも店舗数が少ないが…味だけではない根本的な要因

丸亀という文言が入っているのに、香川県でなぜ苦戦しているのか? 香川県にルーツを持つ、ライターの宮武和多哉さんが解説します。写真は丸亀製麺の商品(筆者撮影)
「セルフうどん」業態において、全国的に独走を続けている丸亀製麺。しかし、全国で唯一、香川県だけ「はなまるうどん 14店舗 丸亀製麺 1店舗」と、大きな差がついている。しかも、過去に3店を出店したにもかかわらず、2店が閉店。現在では1店しか残っていないのだ。
香川県は「はなまるうどん」創業の地でもあり、既存の個人店や「はなまる」に常連客をつかまれていることも大きい。かつ、手厳しい香川県民によっては味の面で「丸亀製麺は讃岐うどんではない」と評価することもあり、丸亀製麺は環境的に極めて不利であることは間違いない。
ただ、香川県で丸亀製麺が差をつけられる、というより敬遠される要因は、もっと根本的な部分にある。
「丸亀vsはなまる」に当てはまらない香川県 真の王者は「〇〇〇製麺」?

全国の「そば・うどん店」事業者数ランキング。他県と違って、香川県はほぼ「うどん店」だ(香川県政策部統計調査課資料より)
まず、「そもそもの競争相手が多すぎる」こと。
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