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「下ネタありきの福山雅治だ」「ましゃなら仕方ない」との声も出ているが…福山雅治「不適切会合に出席」"世の反応"にモヤる訳

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  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
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福山さんは現在56歳だ。2019年当時は“アラフィフ”であり、20代前半の新人アナとは倍以上の年齢差がある。もしかすると、親のほうが近い年齢だ。現在66歳の大多氏も、すでに還暦を迎えていた。「父親が下ネタを話しているようなものだ」と重ね合わせて、ある種の恥じらいを抱いてもおかしくないだろう。

そうした感情がないにせよ、かなりの年長者であり、かつ40年近いキャリアを持つ大物芸能人を前に、果たして若手アナが強気な姿勢を示せるのか。大多氏の手前、たとえ不快に思っても言い出しにくいムードであることは、想像にかたくない。

「下ネタ言動」自体が問題の本質ではない

つまり今回の問題は、「福山さんによる下ネタ言動」そのものではなく、「下ネタに対して、仮に嫌悪感を抱いても、拒否できなかった構図」が問われている。中居さんの件も、アナウンサーが逆らいにくい“構図”があったからこそ、これほどまでに問題視されてきた。ここを切り分けて考えないと、本質を見誤ってしまう。

そんな背景を考えると、「福山雅治は下ネタを発して当然」とする主張は、的外れのように思える。むしろ「下ネタは通常営業だ」と繰り返すことにより、「それを受け入れられない相手は器が小さい」といった誹謗中傷ムードが形成されかねない。

そうした未来は、おそらく福山さんの意図と異なるものだろう。女性セブンやX投稿を読むと、証言者の特定やバッシングが起きないよう、メディアや読者に何度も繰り返し呼びかけている。ファンは“下ネタ好き”を強調することで、「ましゃの意」と正反対な行動になりかねないことを、自覚できているのだろうか。

ネット上では「※ただしイケメンに限る」というスラングがある。容姿端麗であれば、何事も許されるといった皮肉めいた表現だ。今回の報道をめぐっても、そうした角度からの擁護は見られる。

しかしルッキズムやハラスメント意識が高まっている時代において、もはや「イケメン無罪」とはいかないのだろう。時代が変わったからこそ、その空気には敏感に反応すべきではないか。

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