60代も!? 「シエンタ・フリード」の購入者データを分析して見えたコンパクトミニバンの意外なユーザー像

2024年の乗用車ブランド通称名別順位(自販連)のランキングトップ3をトヨタ車が独占し、トップ10まで広げても6モデルがトヨタ車である中、ホンダ「フリード」が約8.5万台で5位と健闘した。
ほかのホンダ車は、9位「ヴェゼル」(約7.5万台)、16位「フィット」(約6.2万台)、17位「ステップワゴン」(約5.5万台)であるので、フリードは乗用車で最も売れているホンダ車となる。
そこで、今回はこのフリードと、最大のライバルたるトヨタ「シエンタ」の購入者データを比較・分析し、コンパクトミニバンのユーザー像や選ばれる理由を明らかにしていく。


同時に、ひとクラス上のミドルサイズミニバンもあわせて分析することで、サイズによる購入者層の違いも確認する。
ちなみにシエンタは、上述のランキングにて3位(11.1万台)であるので、フリードよりさらに約2.5万台以上も多く売れている大人気モデルだ。
ホンダ フリード:3056名
トヨタ シエンタ:4225名
ホンダ ステップワゴン:1774名
トヨタ ノア:2487名
トヨタ ヴォクシー:2877名
日産 セレナ:2694名
※いずれも分析対象は2020年1月以降の新車購入者のみ
※データは市場調査会社のインテージが毎月約70万人から回答を集める、自動車に関する調査「Car-kit®」を使用
フリードは2024年6月に、シエンタは2022年8月にそれぞれ3代目へとフルモデルチェンジしている。
直近1~2年のデータのみで分析してしまうと、シエンタよりも2年ほどあとにフルモデルチェンジしたフリードの新型効果が色濃く反映される可能性があるため、分析対象はフリード、シエンタ双方の直近のフルモデルチェンジより数年前まで遡り、「2020年1月以降の新車購入者」とした。
60代も多い意外な年代構成
まずは購入者の年代構成を見てみよう。今回、取り上げた6車種は、どれも30~40代の割合が多い。ファミリーカーとして選ばれるから、その結果は当然だ。
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