60代も!? 「シエンタ・フリード」の購入者データを分析して見えたコンパクトミニバンの意外なユーザー像

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では、どこを気に入って購入したのだろうか? 「購入車を気に入った点」を確認してみよう。

フリードとシエンタで特徴的なのは、「車全体の大きさ」だ。「ほどよいサイズ」であることを重視していることがわかる。

先ほどの想定用途で「6人以上での乗車」は高い値を示さなかったものの、フリードにおいては「3列シート」であることも高評価である。頻繁に使うわけではなくても、備えておきたい機能であるのだろう。

フリード・シエンタは「車両価格」も、ミドルサイズより高評価である。価格情報についての詳細は後述するが、比較的リーズナブルな価格設定であることが満足度を高めている。

意外や特徴のない「ノア/ヴォクシー」

それ以外の車種を見てみると、ステップワゴンは「乗り心地」「室内の広さ」「内装デザイン」のスコアが高く、ヴォクシーは「スタイル・外装」と見た目が特に評価されている。

ヴォクシー S-Z ハイブリッド(写真:トヨタ自動車)
ヴォクシー S-Z ハイブリッド(写真:トヨタ自動車)

ノアの結果に大きな特徴はなく平均的。セレナは「運転支援機能」などの先進性が評価されているが、「車両価格」は低評価である。

ヴォクシーでは外観のスコアが高いとはいえ、ミドルサイズミニバン市場で長きにわたり売れ続けているノア/ヴォクシーには、意外なほど他車を圧倒するような特徴はない。

ただし、購入時の前提条件のデータに目を向けると、購入時に「メーカー」を前提条件としていた人は、ノア、ヴォクシーともに59%であるのに対し、ステップワゴン:47%、セレナ:43%にとどまる。

セレナ e-POWER LUXION(写真:日産自動車)
セレナ e-POWER LUXION(写真:日産自動車)

このことより、メーカーとしてのトヨタへの購入意向の高さ、ブランドロイヤルティの高さに裏付けられた強固な顧客層の存在が見て取れる。

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