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60代も!? 「シエンタ・フリード」の購入者データを分析して見えたコンパクトミニバンの意外なユーザー像

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  • 三浦 太郎 インテージ 自動車アナリスト
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そこから「値引き額」「下取り額」を差し引いた「最終支払い額」を確認すると、フリードは271万円、シエンタは258万円であり13万円の差である。

割合としては5%の差だが、このクラスの購入者は価格に敏感な層も多いため、この差は決して小さくない。

ステップワゴンは334万円、ノアとヴォクシーは327万円であり、セレナは361万円と唯一350万円を超えてくる。

ノア S-Z ハイブリッド(写真:トヨタ自動車)

もちろん、人によってグレード選択や選択オプションが異なるので、あくまで全体の平均値である点は留意が必要だが、価格帯のイメージはつかめるだろう。

「支払い方法」を確認すると「現金一括購入」の割合は、フリード:60%、シエンタ:61%、ステップワゴン:45%、ノア:50%、ヴォクシー:41%、セレナ:44%。つまり、ミドルサイズのほうがローンでの購入率が高い。

ステップワゴン e:HEV SPADA(写真:本田技研工業)

理由として考えられるのは2点。1つめは、ミドルサイズミニバンのほうが購入者の年齢が若く、子どもとの同居率の高いこと。

家族構成的にまだ家計にそこまで余裕がないためにローンを組む、あるいは将来の学費などに備えて手元の現金を残しておきたいということだろう。

もうひとつは、単純にミドルサイズの方がコンパクトよりも車両価格が高いため、一括購入が困難である点である。コンパクトミニバンとミドルクラスミニバンでは、車両本体価格でおよそ100万円の差がある。

ファミリー需要だけではない裾野の広さ

今回はファミリーに人気のフリードとシエンタ、そしてミドルサイズミニバン各車の購入者分析を行った。

大きな違いとして現われたのは、コンパクトミニバンであるフリード・シエンタと、ミドルサイズミニバンのサイズによる購入者の違いである。ファミリー層に支持されていることは想像どおりだが、60代以上の年代構成に違いが見られたことは意外だった。

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また、サイズが異なるので当然ながら価格にも違いがあり、乗り出し価格で50万~100万円ほどフリード・シエンタとミドルサイズミニバンの間には差がある。

以上より、フリード・シエンタは子育て層はもちろんのこと、取り回しやすいサイズ、車両本体価格の優位性から60代以上にも好まれており、より購入者層の裾野が広いことがわかった。

【写真を見る】60代も!? 「シエンタ・フリード」の購入者データを分析して見えたコンパクトミニバンの意外なユーザー像(15枚)

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