日本最西端の町で町長選、台湾有事の対応に影響も…防衛省幹部は行方を注視・19日告示

陸上自衛隊与那国駐屯地(沖縄県与那国町で)=栗山紘尚撮影
日本最西端に位置する沖縄県与那国町の町長選が19日に告示される。防衛力強化に積極的な現職と、新人2人の計3人が争う見通しだ。中国による台湾侵攻の可能性が指摘される中、政府による空港・港湾などの公共インフラ整備や日米共同訓練への対応が焦点で、結果は中国に対する抑止力に影響する可能性がある。
約1600人が暮らす与那国島は、台湾から約110キロ・メートルと近い。中国は2027年にも台湾侵攻の準備を完了するとされており、台湾有事が起きれば、国防の最前線となる。
再選を目指す現職の糸数健一氏(71)は17日夜、総決起大会を開き、支持の拡大を訴えた。周辺には「台湾有事の問題が目の前にある。私が引き続き対応するのが最善だ」と語る。
町長選には、ともに新人の前町議で、防衛力の南西シフトに賛成する上地常夫氏(61)と、反対姿勢を示す田里千代基氏(67)も出馬を予定している。
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