配送業者3人が熱中症で死亡…世界で頻発する異常気象。酷暑の中での配達で「死がよぎった」ウーバー配達員の”本音”

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
Uberリュック
私たち配達員を守ってくれるのは現状、企業でも法律でもなく、配達員本人でしかない(著者撮影)

根性論に節約魂…。暑さ対策を怠ってきた筆者の反省

熱中症の疑いで43歳、51歳、53歳……3名の配達業者が亡くなった、韓国のニュースが注目を集めている。

2名は出勤後間もなく倒れ、1名は仕事終わりの帰宅後に意識を失い、搬送先の病院で息を引き取った。首都ソウル市近郊では今年「40℃超え」を複数日で観測。今月2日までの熱中症患者数は3127人となり、前年同期比の2.2倍で推移している。

ウーバーと出前館、フードデリバリー配達員として働いている私は、このニュースを見たとき冷汗が流れた。なぜなら私は「本当にヤバくなったら休めばいい」「ある程度の暑さなら気持ちで乗り切れるはずだ」といった精神論や根性論で、暑さ対策を怠ってしまう傾向があったからだ。

配達中に「熱中症かな?」と思ったことは過去に何回もあった。めまい、立ちくらみ、足をつる、気分が悪くなる……。身体に異変を感じたときは稼働を中断しているが、判断が遅かったのか、時には自宅に着いてから頭痛に襲われ、軽く死がよぎったこともある。

また、そうでなくとも、「働けなかった分、お金が減っちゃう」といった考えが頭をよぎり、いつもガックリした気持ちに襲われる。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事