【V型8気筒エンジンが姿を消し、EVへ舵を切るレクサス】「IS/RC」が今年11月をもって生産終了、車種整理から受けるトヨタブランドとの戦略差

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レクサスIS500 特別仕様車“Climax Edition”のインテリア
レクサスIS500 特別仕様車“Climax Edition”のインテリア(写真:トヨタ自動車)

すでにアメリカの一部で実用化されている自動運転のタクシーは、目の不自由な人が1人で利用できることを実証している。目の不自由な人でもスマートフォンを利用できれば、呼び出しも、代金の支払いも、何不自由なくできる。またタクシーの車両も、GPSによって顧客の位置を特定し、停車位置が多少ズレる場合は、スマートフォンへ情報を知らせることで、目の不自由な人でも呼び出したタクシーにたどり着けるのである。

さらには、運転免許証の返納を心配する高齢者も、運転の自動化が進めば、返納すべき時期を遅らせることができるかもしれない。

電動化で変わる移動の概念

レクサスRC F“Final Edition”のインテリア
レクサスRC F“Final Edition”のインテリア(写真:トヨタ自動車)

つまり、EVと自動運転の組み合わせは、クルマという個人的な移動手段の価値を拡張する。だからこそ、アメリカや中国では、EVと自動運転が前へ進もうとしている。

これこそ、SDV(ソフトウェア・デファインド・ヴィークル=ソフトウェアにより機能をアップデートできるクルマ)の本質でもあるだろう。

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プレミアムブランドであるだけでなく、先進性を満たしながら、より上質な暮らしを求める消費者に対し、レクサスの進化が問われていく。今進められる車種整理の動きは、進化を後押しするためのひとつと見ることができるのではないか。

 

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御堀 直嗣 モータージャーナリスト

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みほり なおつぐ / Naotsugu Mihori

1955年、東京都生まれ。玉川大学工学部卒業。大学卒業後はレースでも活躍し、その後フリーのモータージャーナリストに。EVや環境・エネルギー分野に詳しい。趣味は、読書と、週1回の乗馬。

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